近視を矯正するレーシック手術で器具の滅菌などを怠り、患者に細菌性角膜炎を起こしたとして、業務上過失傷害罪に問われた「銀座眼科」(東京・中央、閉院)の医師、溝口朝雄被告(49)の判決公判が28日、東京地裁であり、近藤宏子裁判官は禁錮2年(求刑禁錮3年)を言い渡した
(日経新聞 http://goo.gl/zsKmd)
溝口被告は2008年9月から2009年1月にかけて
感染を防ぐ滅菌などの衛生管理を怠ったまま
レーシック手術を行い、20~50代の7人に
細菌性角膜炎を発症させるという事件を起こしました。
判決の理由の中で、裁判官は以下のことを述べています。
- 面倒くさいという理由で手術前の手洗いを怠った
- 手袋の装着なしに手術した
- 取り換え式の刃の交換を行わず使い回した
- 手術数を増やしたいという考えから、丁寧な洗浄や滅菌作業を省いた
- 衛生管理に関する最低限の知識すら欠いている
これらのことは、溝口被告が医師としての責任が欠落しており
良心のかけらもない人物だったことを覗わせます。
この事件の背景にあるのは、
被告が多額の負債を抱え、患者の健康よりも
経済的な利益を優先させたという事実です。
この溝口朝雄被告、一体どのような人物だったのでしょうか?
屈折矯正治療のパイオニアとして日本のレーシック発展に
深く関わり、これまで4万症例以上の手術を行っている
錦糸眼科院長で医学博士の矢作徹氏は、溝口被告についてこう述べています。
1か月のレーシックの指導を受け、設備を買い取って、にわかにレーシックを始めた医師こそ新聞でも大きく取り上げられた「67名の感染症を出した」銀座眼科の院長である
(レーシック難民の再手術 http://goo.gl/39qZj)
矢作氏は溝口被告のことを
「にわか医師」だと痛烈に非難しています。
また別の医師は、このように話しています。
「被告は、大学をでた後、出身の医局に入りましたが、患者さんとのコミュニケーションや同僚医師との対話もできずに医局をやめ、いろいろな病院に勤務しましたが、何処の施設でも医師を辞めた方が良いと言われたようです。
いずれも、うまくゆかず、きちんとした研修をうけないまま、あるとき、突然銀座にクリニックをはじめ、多額の費用をかけて、広告をして患者さんを集め、手術をしていた
(ドクターKAZUのブログ http://goo.gl/4px9C)
どうやら被告は、医師としての実績や信頼がない
だけではなく、医師不適合の烙印を押されていたようです。
被害者の方々はこのように訴えていました。
- Tシャツ姿の男性が助手をしており「衛生的に大丈夫か」と不安がよぎった
- 診察に誠意が感じられない
- 被告の行為は実質的に故意だった
このような実情のなか、
禁固2年という実刑が言い渡されたのですが、
溝口被告は公判で
「医師として社会復帰し、被害者への賠償に努めたい」
と話していたようです。
この発言に対して私は
ごく控えめに表現してこう言いたいです。
「ふざけるな!」
まともに手も洗えないような人間に
これからも医師が務まるなんてとうてい思えません。
このような医師の皮を被った悪魔が、
患者に接していることを想像するだけで怒りを覚えます。
レーシックによる近視治療そのものは、
本来きわめて安全な手術であり、
毎年、数百万人もの人々から受け入れられている治療です。
その結果が効果的であることは全世界で証明されています。
満足度の高さはいうまでもありません。
今回の事件は、自分のエゴを満たすためだけに
患者を犠牲するという下劣な行為に対して非常に憤りを
感じる出来事でした。
被告の犯した罪は重大です。
彼は医師として最低限の責任すら放棄した悪質な人間でした。
医療という責任重大な世界において、このような
悪魔が現れることは決して許されることではありません。
これからの医療に望むことは、
(もう言い古された感はありますが、やはり)
責任を果たすことのできる本物の医師によって
安心できる医療を真摯に提供していただくことです。
国や医療機関の方々には、そのための万全な体制を
全力で整えてほしいと思います。
そしてそれと同時に患者側の私たちは、よりよい治療結果を
得るために、この事件から学ぶべきことがあります。
それは
「医師やクリニックを自分の価値観に従って選ばなければならない」
ということです。
実際に手術を行うのは医師ですし、
医療を行う側はその結果において最善を尽くす必要があります。
ですが、そのクリニックを選ぶのは私たちです。
私たち一人一人が手術で視力を回復する前に、
医療機関を見る目を養う必要があるのです。
どのクリニックを選ぶのか、どの医師に手術をしてもらうか、
それを考えることは私たちが手術を受ける前に行う最も
大切な仕事だろうと思うのです。
私たちは自分自身の判断でよりよい情報を集めて
よりよい医師・クリニックを責任もって選ぶことによって
良好な治療結果を手に入れることが可能になるのです。
医師に対して、クリニックに対して、
インターネットにあふれている膨大な情報に対して、
一見信頼できそうな情報であっても自分の価値基準に
照らし合わせて必要な疑問を呈しながら、
望む結果に向かっていってほしいと思います。
そうすることによって、安心して治療を
受けることができると思うのです。
救われようのない医師によって引き起こされた
今回の過失傷害事件は、関係者の誰もが抑えがたい
怒りの感情を覚えたことでしょう。
私たちはこの怒りを破壊に用いるのではなく、
変化を起こす燃料として燃やさなければなりません。
事件以後、レーシック業界は衛生面での取り組みを
より厳しく徹底しています。
そして医療は進歩し、ますます安全な環境で
良好な視力を得ることができるようになってきています。
レーシックは、生活によりよい変化をもたらして
くれるものです。
これからレーシックに携わるすべての人に、
最良の生活が現れることを切に望みます。
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